【一括償却可能】福島県の太陽光設備を使った節税について
記事作成日 2020/12/04 記事更新日 2023/02/05
太陽光発電投資は一昔前の投資だと思っている人も多いのではないでしょうか。実は、福島県の一部の地域では、太陽光設備が一括償却できるので、現在でも効果的な節税対策として注目されています。ただし、一括償却するためには福島県の、『ふくしま産業復興投資促進特区(福島県復興推進計画)の税制優遇措置』について深く理解することが必要です。
同時に、中小事業の設備投資を後押しする『中小企業経営強化税制』の税制優遇についても理解しておくと節税の幅が広がります。本記事では、福島県の太陽光設備を使用した節税方法について、はじめて太陽光設備投資を行う人にもわかりやすくご紹介しています。尚、当社では福島県の太陽光設備投資に精通した税理士をはじめ、各専門家がサポート致します。
Contents
福島県で太陽光発電設備の一括償却が認められる理由
はじめに『ふくしま産業復興投資促進特区(福島県復興推進計画)の税制優遇措置』について解説いたします。
「ふくしま産業復興投資促進特区」とは、『東日本大震災復興特別区域法』に基づき、特定の事業者が復興産業集積区域内にて雇用機会の確保や新規投資を行う場合に、税制が優遇されるという取り組みです。この取り組みは、福島県と県内59市町村が協力して実現した復興推進計画であり、特定の事業者(個人事業主・法人)が一定の条件下でのみ受けられる節税方法です。
特定の業種の中には「太陽光発電投資」も該当するため、復興産業集積区域内に設置された太陽光発電設備が一括償却できるといった流れになります。これらの税制上の特例措置は平成28年3月31日~令和3年3月31日まで有効です。新たな特例措置により、エリアが限定されましたが、令和6年3月31日まで利用可能となりました。
リンク:ふくしま産業復興投資促進特区とは
一括償却できる対象事業一覧
ふくしま産業復興投資促進特区では、対象となる復興推進事業として以下の10業種が対象となります。
- 食品・飲料関連産業
- 環境・リサイクル関連産業
- 地域資源活用型産業
- 農業関連産業
- 水産関連産業
- 輸送用機械関連産業
- 電子機械関連産業
- 情報通信関連産業
- 医療関連産業
- エネルギー関連産業
「太陽光発電投資」は⑩再生可能エネルギー関連産業に該当するため税制優遇の対象となります。
太陽光設備を使った一括償却の条件とは?
冒頭でご紹介したように、太陽光発電設備の一括償却を行うためには一定の条件を満たす事業者でなければなりません。
太陽光発電設備を一括償却するための4つの条件は以下の通りです。
参考(ふくしま産業復興投資促進特区における税制上の特例措置)
- 復興産業集積区域内に設置された太陽光発電設備であること。
- 事業を実施する事業所の所在する市町村へ申請書を提出(決算月の前月まで)して指定書を交付されること。
- 事業実施報告書を提出(決算月の翌月末まで)して認定書を交付されること。
- 事業年度内に売電が開始されていること。
一括償却に必要な書類
福島県で太陽光設備の一括償却を受けるためには、以下の9つの添付書類が必要です。
- 定款
- 履歴事項全部証明書
- 会社概要(法人のみ)
- 住民票抄本(個人のみ)
- 指定申請書
- 宣言書
- 指定事業者事業実施計画書
- 接続契約
- 設備認定通知書
≪製造業等施設整備事業の場合に追加添付≫
- 付近見取図
- 配置図
- 各階平面図
各市町村または福島県のホームページにて「復興特区(ふくしま産業復興投資促進特区)関連ページ」に進むと、「指定申請書」と「宣言書」がダウンロード可能です。また、税制上の特例措置の必要書類は、各市町村により添付資料が異なるため、ホームページを必ずご確認ください。
参考までに、福島県のものはこちらです。
設備投資に係る特別償却と税額控除
特定の業種で4つの条件を満たしている事業者は、市町村の指定を受けた後に特別償却または税額控除ができます。
- 「機械装置」⇒一括償却または取得価格の15%の税額控除
- 「建物」⇒取得価格の25%の特別償却または8%の税額控除
- 「構築物」⇒取得価格の25%の特別償却または8%の税額控除
税額控除は20%を限度としていますが、20%を超えた部分は4年間繰越控除が可能です。また、減価償却資産であっても、「工具」、「器具及び備品」、「車両及び運搬具」に該当するものは対象にならないので注意が必要です。設備投資に係る特別償却と税額控除についてより詳しく知りたい人は、設備投資に係る特別償却等 (復興特区法第37条)をご覧ください。
太陽光発電設備は中小企業経営強化税制も対象
中小企業経営強化税制とは、会社または個人事業主が設備投資する際に中小企業庁などの行政がサポートしてくれる制度です。中小事業者の設備投資による収益力向上や生産性向上を目的とし、青色申告書を提出している中小企業者等を対象としています。
太陽光設備も対象設備に該当するため、中小企業経営強化税制を活用することができます。中小企業経営強化税制で優遇される2つのメリットは以下の通りです。
- 購入した太陽光設備代金が一括償却できる
- 税額控除が受けられる
個人事業者⇒10%
資本金3,000万円以下の法人⇒10%
資本金3,000万円超1億円以下の法人⇒7%
中小企業経営強化税制は『ふくしま産業復興投資促進特区(福島県復興推進計画)の税制優遇措置』とは異なる制度となりますのでご注意ください。
まとめ
本記事では、福島県の太陽光設備を使った節税方法についてご紹介してきました。
『ふくしま産業復興投資促進特区(福島県復興推進計画)の税制優遇措置』と『中小企業経営強化税制』の制度を活用した場合の税制優遇について理解を深められたでしょうか。どちらかの条件を満たす場合は、ぜひ太陽光発電投資を活用してみてください。
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当社は福島県の太陽光設備を使った節税に精通していますので、太陽光設備を使った節税や上記で紹介した節税方法について興味がある方は是非お問い合わせください。
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