交際費を会議費に計上して節税の注意点

交際費を会議費に計上して節税の注意点

記事作成日 2020/10/14    記事更新日 2023/02/05

会計上(企業会計原則)法人が支出する交際費は全額費用計上できますが、法人税法においては交際費に一定の限度額が設けられています。

  • 中小法人(資本金1億円以下)・・・接待交際費×50%または800万円の控除限度
  • 大法人(資本金100億円以下)・・・接待飲食費×50%の控除限度
  • 大法人(資本金100億円超)・・・全額経費計上できない

多くの企業が中小法人に該当することから800万円の交際費上限を意識している会社がほとんどです。では、800万円以上の交際費が発生した場合はあきらめるしかないのかと思った人も多いのではないでしょうか。

結論、交際費の領収書から「会議費」に該当する費用を抜き出しましょう。この交際費か会議費かの違いがわかるだけで、多くの企業が経費の幅を広げられているのも事実。

本記事では「交際費」と「会議費」の違いについて具体例を用いてご紹介しています。「交際費」と「会議費」の違いを確認し、正しい節税を行いましょう。

交際費と会議費の違い

  • 交際費・・・法人税法上の交際費とは、事業者がその得意先や仕入先
          その他事業に関係のある者に対する接待、供応、慰安、贈答に該当する費用をいう。
  • 会議費・・・自社で行われた会議や取引先、仕入れ先との打ち合わせで支出した費用をいう。

冒頭でご紹介したように、交際費には限度額が設けられている一方で、会議費には限度額がありません。交際費の中からいかに「会議費」に該当するものを探し出せるかがポイントになります。

会議費の具体例

会議費として計上できるのは以下の費用です。

  • 会議会場利用料
  • 会議に賄われるお弁当代
  • 会議中のお菓子や飲料
  • 会議または打ち合わせで使用した喫茶店代
  • 会議または打ち合わせ場所の通知費用
  • 会議参加のための旅費
  • 会議参加のための宿泊料
  • 得意先との接待飲食のうち5,000円超えないもの

中でも5,000円を超えない得意先との接待飲食代を「会議費」にするだけで、かなりの節税が期待できます。

5,000円以下の飲食代は会議費で計上!

金額が1人あたり5,000円以下の接待飲食の場合は「会議費」として計上できます。ただし、「会議費」として処理するためには下記の最低5つの項目を満たしていなければなりません。

  1. 飲食が行われた年月日の記載
  2. 全体の参加人数の記載
  3. 打ち合わせした取引先と自社との関係性
  4. 飲食の金額
  5. 利用した飲食店の名称と住所

社内外の飲食の取り扱い

ここまで会議費に該当する経費をご紹介してきましたが、「会議費」なのか「交際費」なのかをもう一度「社内の飲食代」と「社外の飲食代」を例にあげて整理しましょう。

≪社内飲食≫

取引先や仕入れ先などを交えて社内で会議を行った場合にかかる費用は、1人あたり5,000円基準に該当しません。

ただし、社員内だけで行う飲み会は、仕事の話があったとしても、会議費で計上するのは難しいでしょう。逆にいえば、1人でも取引先の人がいれば会議費とすることができます

≪社外飲食≫

社外で会議を行った場合も会議に必要なものは、原則5,000円基準は関係ありません。一方、社外飲食は5,000円基準をもとに、会議費か交際費かを判断します。

  • 1人あたり5,000円以上の飲食=交際費
  • 1人あたり5,000円以下の飲食=会議費

しかし、社会通念上(常識的)会議の範囲を超える接待は交際費に該当します。

会議の範囲を超えるケース

  • 営利事業を行う上で必要な取引先や仕入先との懇親を図る目的で行う食事など(交際費に該当)
  • 会議飲食店からの土産代
  • 昼食の程度を超えるような酒食や豪勢な食事

【ご注意】

読者の皆さまの個別要因及び認識や税務調査での主張の仕方により、税務リスクを負う可能性も十分考えられます。実務上のご判断は、改めて専門家のアドバイスのもと、行うようにして下さい。契約を交わしたうえでのアドバイス等をする場合を除き、当サイトの情報に基づき不利益を被った場合、一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。

まとめ

交際費と会議費との線引きは非常に難しく、経理処理に悩む経営者や経理担当者から多くのお問い合わせをいただきます。当社は、本記事のような「交際費」と「会議費」の違いについてなど、お気軽なご相談にも対応いたします。専門家の確かなアドバイスのもと、交際費と会議費をしっかり区別し、税務調査に対応できる正しい処理を行いましょう

また、本記事では、「交際費」と「会議費」の違いについてご紹介してきましたが、会議費以外にも交際費の中には「販売促進費」や「広告宣伝費」「旅費交通費」、「寄付金」などが含まれているケースも少なくありません。

それぞれの違いについては他の記事でもご紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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